舟券を的中させる為の周回展示の見方とは?『究極のボートレースガイドブック』

これを覚えたら一人前!知っておきたい予想ファクター

スタート展示、周回展示、コース別成績、チルト……。ボートレースならではのこうした予想ファクターを押さえれば、これであなたもボートレース通。「チルトの魔術師」「前づけの鬼」「絶対王者」と称される名選手を覚えておけば、的中はもう目前!

周回展示の見方

スタート展示が終わり、そのまま始まるのが周回展示です。周回展示とは基本的にコースを2周回って(天候が悪いときは1周の場合も)、その走っている感じをファンの皆さんに見てもらうものです。このときにバックストレッチの直線タイムが計られます。これを「展示タイム」といい、ファンに公開されます。ファンの皆さんのなかでも、展示を「見る派」と「見ない派」に分かれますが、私は見たほうがいいと思います。そう、展示は見る派です!では、どういう見方をすればいいのか?

正直なところ、人それぞれで正解はありません(笑)。ターンの感じを見てターンマークを外してないレーサーを見る人もいれば、ターンのスピードを見る人もいます。基本的に1マークでのターンを見ますが、2マークを見る人もいます。どこを見て予想の参考にするかは個人の自由!とはいえ、これではみなさんにとって参考になりませんね。

1マークはターンしたあとの進み具合を私は見るようにしています。回った後にグッと力強く出るような感じがあるかどうか。あと、私は淡水のレース場では、2 マークのターンに注目するようにしています。なかでもボートレース住之江やボートレース尼崎は、特に2 マークが乗りにくいと言われるレース場で、ここの2マークを綺麗に回れているレーサーはチェックするようにしています。初心者ファンを脱して各レーサーの特徴を覚えてくると「このレーサーはいつも展示でスピード落としてターンするタイプ」「このレーサーは展示もスピードに乗ってターンするタイプ」と記憶に残ってくるようになります。そうなるとまた周回展示の見方も楽しくなってきますので、ぜひ自分の見方を探してみてください。

【出典】『究極のボートレースガイドブック』著:西野精治

【書誌情報】
『究極のボートレースガイドブック』
著:西野精治

近年、コロナ禍の影響もあり公営ギャンブル市場は毎年のように売り上げを伸ばしています。スマートフォンの普及で手軽に参加できることもあり、今やバブル期の売り上げを上回る状況となっています。この公営競技の中でも最もファンや売り上げを伸ばしているのがボートレース(競艇)。公営ギャンブルと言えば中央競馬(JRA)を思い浮かべる人が多いはずです。たしかに昔から競馬ファンは多く、馬券の売り上げが全公営競技の中でダントツに大きかったのですが昨今は状況が変わりつつあります。ボートレースの人気は急上昇、舟券の売り上げは2兆4142億円(2022年度)と約3兆円の中央競馬に肩を並べるまでになっていて、新規のボートレースファンが増加していることを示しています。とはいえ、初心者にはどうやってボートレースを予想していいのかが分からないのも事実。最初は誕生日とか好きな番号、好きな色、カッコいい選手などの理由で舟券を買うのもありですが、ずっとそのレベルではボートレースを本当に楽しめているとは言えないでしょう。本書はその域を脱して「選手の実力」「有利なコース」「レース展開」「モーターやボートの性能の見極め」などを知ることによって、「自分でレースの予想、推理」ができるようになることを伝授する1冊です。著者の永島知洋氏は「ボートレース楽しむプロ」としてほぼ毎日のようにテレビ番組やYouTubeのレース配信番組でボートレースの面白さ、楽しみ方を身をもって示している人です。小難しいことは抜きに「興味はあるけど専門知識ゼロの人が、とりあえず舟券を予想できてレースを楽しめるようになる」をコンセプトに書き下ろした1冊です。

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