首相、イスラエル大統領と会談へ 12月初旬、緊張緩和働きかけ

イスラエルのヘルツォグ大統領(アナトリア通信提供・ゲッティ=共同)

 岸田文雄首相は、アラブ首長国連邦(UAE)で開かれる国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)出席に合わせ、12月1日にもイスラエルのヘルツォグ大統領と会談する方向で調整に入った。同国軍とイスラム組織ハマスの戦闘で悪化するパレスチナ自治区ガザ情勢を巡り協議し、緊張緩和へ直接働きかける方針だ。複数の政府関係者が29日、明らかにした。

 10月7日の戦闘開始後、首相がイスラエル首脳と会談するのは初めて。戦闘の当事国首脳との会談を通じ、ガザ情勢への関与をアピールする狙いがある。ただイスラエルとハマスの対立は深刻化しており、会談が事態改善につながるかどうかは不透明だ。

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