18歳の菅楓華が首位キープ 高校生プロがルーキー“一番出世”へ

首位タイで折り返した“高校生プロ”の菅楓華(撮影/加藤裕一)

◇国内女子◇QTファイナルステージ 2日目(29日)◇葛城GC宇刈コース(静岡)◇6421yd(パー72)

菅楓華(すが・ふうか)は「それはビックリしていますけど…」と首位ターンに首をすくめた。

宮崎・日章学園高3年で今月3日終了のプロテストを5位で一発合格。前週のファーストQT(C地区)を11位で通過し、同期のルーキー仲間11人とともに最終QTにやってきた。「ファーストQTはプロテストと違った緊張感があった」と3日目までは自分のゴルフができなかったという。

初めて回る葛城GCでは吹き続ける風に、時折ジャッジミスをしながら2日間、スコアをまとめた。この日はスタート10番でエッジから7ydをチップインパーでしのぎ、5バーディ、2ボギーの「69」をマーク。「ショットがビタビタとついているわけじゃなく、耐えるところを耐えられている感じ」。QTという競技特性に加え、強風というコンディションで全体の進行が遅れがちになり、「すごく長く感じます。セカンドとかでめっちゃ待ちます」と我慢を重ねる。

2019年度のプロテストから解禁された現役高校生受験。初年度は山下美夢有、西郷真央、笹生優花が“高校生プロ”になったが、同一年の最終QTを1位通過した例はない。6歳のとき、公園で遊んでいて「4、5歳上」(菅)の初対面のお姉さんに誘われてゴルフを始めた。ほんわかした空気感に、そんなピュア(?)な部分を残した18歳が、快挙に向けて折り返した。(静岡県袋井市/加藤裕一)

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