今年初めに両者間で締結した6カ月間の概念実証（POC）協定の一環によるものだ。この協定の目的は、鉄道検査、湿地評価、事故対応などの主要分野において、マサチューセッツ州運輸省航空局による安全性向上とコスト削減のためのデータ収集を改善することである。デモンストレーションとパイロットプログラムでは、American Robotic社はOndas社のAirobotics社製オプティマスシステムの能力を紹介する。FAA認定のOptimusドローンは、FAAから承認された目視外飛行の許可に基づき、現実的な条件下で完全遠隔の自律モードで動作する。
Optimusドローンは最近、米国連邦航空局（FAA）から型式証明を取得し、空中警備とデータ取得のために開発された小型UASとして世界で初めてこの証明を取得した。さらに、American Robotics社は、2027年10月までマサチューセッツ州のある場所での自律飛行を許可する目視外飛行許可（BVLOS）を取得した。
https://www.drone.jp/news/2023091414484172647.html
マサチューセッツ州運輸省航空局は、無人航空機システム統合プログラムの一環としてこの取り組みを行っており、マサチューセッツ州全域に安全で信頼性が高く、堅牢で弾力性のある交通インフラを提供するというマサチューセッツ州運輸省の使命をサポートする新しい革新的な航空技術の運用上の有用性を特定し、実証することに重点を置いているという。
Optimusの「ドローン・イン・ア・ボックス」（DiaB）システムの実際のシナリオにおける有効性を探ることで、American Roboticは、米政府機関向けのドローンプラットフォームの最適な使用事例を紹介することを目指している。Optimusシステムが提供する自律型ドローン技術を活用する米国初の州協定として、マサチューセッツ州運輸省とのパートナーシップは、Ondasがアラブ首長国連邦（UAE）で商業展開している都市型ドローンインフラの成功を米国に紹介する重要な一歩となる。
https://www.drone.jp/news/2023110816291675983.html
デモンストレーションでは、American Roboticsのチームがシステムの特徴について詳しく説明し、自律飛行機能、リアルタイムのデータ分析、ペイロードオプションの多用途性を強調する。さらに、チームはOptimusシステムを既存のワークフローにシームレスに統合することを実演し、インフラ検査、緊急対応、環境モニタリングなど、さまざまな分野での応用の可能性を強調する。
パイロットプログラムでは、代表的な運用環境において、また複数のマサチューセッツ州機関のデータ顧客に対して、Optimusシステムを定期的かつ日常的に使用することを実証する。このパイロットは、マサチューセッツ州運輸省航空局がシステムの運用価値を確認するのに役立ち、ドローン・イン・ア・ボックス・システムからのデータを既存の州検査および資産管理ワークフローにどのように統合できるかについての洞察を提供するものだとしている。
Ondas Holdingsのエリック・ブロック最高経営責任者（CEO）は、次のようにコメントしている。
ブロック氏：マサチューセッツ州航空局との契約は、当社の技術を米国の政府市場に導入する戦略における注目すべきステップです。我々は、マサチューセッツ州運輸省と協力して、自律型ドローン技術を活用する複数の異なる事業体に、業務、民間人、従業員の安全性の向上、運用コストの削減に必要なデータと分析を提供することを楽しみにしています。
また、マサチューセッツ州運輸省航空管理官のジェフリー・デカルロ博士は、次のようにコメントしている。
デカルロ博士：マサチューセッツ州運輸省航空管理局は、新しい航空技術をどのように応用して州機関に実際に意味のある価値を提供できるかを特定することにおいて、全米をリードしています。American Robotic社との提携は、成熟しつつある技術の能力と可能性を理解するために革新的な企業と提携するという、このアプローチの模範となるものです。American Roboticsのシステムが実際に動くのを見るのが楽しみです。
