【MLB】2023年シーズンのカムバック賞が発表 ア・リーグはヘンドリクス、ナ・リーグはベリンジャーが受賞

写真:カムバック賞を受賞したベリンジャー

日本時間11月29日、MLBでは今シーズンのカムバック賞の受賞者が発表された。2005年より行われるようになった表彰で、故障をしたり、成績不振に陥ったりしたところから復活した選手に贈られる。ア・リーグではリアム・ヘンドリクスが、ナ・リーグではコディ・ベリンジャーが選出された。

ヘンドリクスは2011年9月にツインズでメジャーデビュー。アスレチックスに在籍していた2019年には、シーズン途中から抑えを任されると、初めてオールスターゲームに選出された。最終的に75試合に登板し、4勝4敗25セーブ、防御率1.80を記録した。この年はヘンドリックスにとって飛躍の1年となった。2020年も引き続き、抑えを任されると、24試合に登板し、14セーブを記録した(2020年は短縮シーズン)。

2020年オフにホワイトソックスと3年契約を結ぶと、移籍初年度から抑えを任され、最終的には38セーブでキャリア初の最多セーブのタイトルを獲得した。2022年は37セーブを記録している。

しかしながら、2023年のシーズン開幕前に非ホジキンリンパ腫と診断されたことを公表。5カ月にも及ぶ闘病生活を送り、5月29日のエンゼルス戦で戦列復帰を果たすと、会場からはスタンディングオベーションが送られた。今シーズンは右ヒジを痛め5試合の登板に終わったが、難病からの復帰は多くの人に希望を与え、同賞受賞となった。

ベリンジャーは、2017年4月にドジャースでメジャーデビュー。その年、新人とは思えぬ結果を残し、最終的には39本塁打、97打点で新人王を受賞した。2019年には前半戦だけで30本塁打を放つと、シーズン終了まで好調を維持。打率.305、47本塁打、115打点の成績を残し、ナ・リーグのMVPに輝いた。しかしながら、2019年を最後に成績は低迷し、2022年にはノンテンダーFAとなった。

2022年のオフにカブスと1年契約を結ぶと、今シーズンは7月にプレイヤー・オブ・ザ・マンスを受賞するなど、充実したシーズンを過ごした。最終的に打率.307、26本塁打、97打点の成績を残している。ノンテンダーFAとなったものの、見事新天地で復活を成し遂げたことが評価されての同賞受賞となった。

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