横田めぐみさんの家族写真をカラー化、川崎市役所で展示 早紀江さんの記憶を元に

カラー化した写真の当時の思い出を語る早紀江さん(左)と福田市長=川崎市役所

 北朝鮮に拉致された横田めぐみさん=失踪当時(13)=の母親の早紀江さん(87)が29日、川崎市役所本庁舎(川崎区)で福田紀彦市長と面会し、「涙はもう絶対に出さないで頑張らないといけない」と拉致問題の早期解決へ想いを語った。めぐみさんが写る白黒写真をカラー化した写真展が開かれており、早紀江さんが同展に訪れ、面会した。

 市は2008年からめぐみさんの一刻も早い帰国を訴えるため、父親の滋さん=20年に87歳で死去=が撮影した家族写真などを集めた写真展を開催してきた。ことしは展示される約50点の写真パネルうち5枚を早紀江さんの記憶を元にカラー化した。

 生後5カ月だっためぐみさんの初節句で、愛娘とほおを寄せ合う滋さんが写るモノクロ写真など、当時の生活が伝わる5枚を選んだ。

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