バイエルンから関心寄せられるアラウホ。地元紙が読者対象に行ったアラウホの去就アンケートの結果とは?

写真:バルセロナの中心選手となったアラウホ ©Getty Images

2018年夏、ウルグアイのCAボストン・リーベルからバルセロナへ加わったDFロナルド・アラウホ。加入から2年が経った2020年にはトップチームへの昇格を勝ち取ると、持ち前の高さ、スピードを活かしたディフェンス、そしてセルヒオ・ラモスを思わせる攻撃参加など、あっという間にバルサでスタメンの座を掴んだ。

移籍市場専門サイト『Transfermarkt』による市場価値でも、ラ・リーガに所属するDFではレアル・マドリードのエデル・ミリトンとともに7000万ユーロ(約110億円)でトップに立ち、名実ともにリーグを代表するディフェンダーの一人となった。そのアラウホにはドイツの強豪バイエルン・ミュンヘンからの関心が噂されており、トーマス・トゥヘル監督がアラウホ獲得を希望しているという。

すると、バルセロナ地元紙である『Mundo Deportivo』は読者向けに「あなたならアラウホをバイエルンへ売りますか?」というアンケートを行ったという。選択肢は4つから成り、売却しない、そして売却を希望する場合には1億ユーロ以上、5000万〜9999万ユーロ、5000万ユーロ未満、と金額を3つに分け最も当てはまるものを選ぶというもの。

合計20692人が回答したというアンケート。最も票を集めたのは全体の56%(約11000票)が投票したという“売却しない”。続いて多かったのは、全体の38%(7980票)で“1億ユーロ以上での売却”。
以降は“5000万〜9999万ユーロ”が5%(約900票)、“5000万ユーロ未満”は1%(約300票)という結果となった。

前会長ジョゼップ・バルトメウ氏が残した負の遺産に加え、ラ・リーガのサラリーキャップ制度によりシーズン開幕前には新加入選手のラ・リーガへの選手登録が滞るなど、経営面で問題を抱えているバルセロナ。過半数以上がアラウホ残留を望んでいるのも事実だが、1億ユーロ以上の移籍金が発生する場合は約4割が売却を考えるという、クラブの経営状態を反映した興味深いアンケート結果となった。
 

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