【GXビジネス】中小企業の課題解決請負人 座談会㊤ 【大分県】 商品やサービスの価値向上をサポート

座談会で意見を交わした(左から)今長学さん、越田剛史さん、矢野俊樹さん=大分市

 企業が抱えるさまざまな課題に対して、対話を通して解決策を見いだすクリエーターやマーケティングコンサルタントがいる。GXビジネスでは2023年9月に「中小企業の課題解決請負人」と題し、県内で活躍する▽「Design totte」(デザイン トッテ)代表取締役でクリエーティブディレクターの越田剛史さん(41)▽「矢野デザイン研究所」(大分市)代表でウェブディレクターの矢野俊樹さん(46)▽「Exist Japan」(イグジストジャパン、大分市)代表取締役でマーケティングコンサルタントの今長学さん(40)―の取り組みをそれぞれ紹介した。今回は3人に集まってもらい、座談会を開催。前回の特集からさらに進めて、顧客支援に対する考え方や思いを共有してもらった。

―まずは自己紹介をお願いします。

 越田剛史さん(以下、越田) 2007年に独立し、グラフィックやウェブサイト、商品パッケージなどのデザインを中心に手がけてきました。現在は「デザイン経営」と呼ばれる、企業の本質的な課題を発見し、解決に向けた戦略を立てて実行する手法を駆使しながら顧客を支援しています。

 今長学さん(以下、今長) 自動車販売大手やインドのIT企業での勤務を経て独立しました。現在はマーケティング支援と、障害者支援の事業を手がけています。8月には中小企業庁の「経営革新等支援機関」の認定を受け、顧客の財務面の支援も本格的に始めました。マーケティングで売り上げを伸ばし、経費を抑えながら資金繰りを改善することで、顧客事業者の経営安定化を支援しています。

 矢野俊樹さん(以下、矢野) ウェブサイト制作などを手がけています。大手IT企業や航空会社などでシステムエンジニアやウェブディレクターを経験しました。働きながら専門学校でデザインを、大学院で経営学を修めました。「経営革新等支援機関」の認定を受けており、顧客の事業計画策定からの手伝いもします。

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