ハンドルロックや隠しスイッチ 対策三つで被害ゼロ 自動車盗防止へ推奨 茨城県警

茨城県警本部=水戸市笠原町

自動車盗の被害防止に向け、茨城県警がハンドルロックや隠しスイッチなど三つ以上の対策を推奨している。29日に発表した1~9月の自動車盗の分析結果によると、三つ以上の対策を施した車両の盗難被害はゼロだった。

主な盗難防止対策はバー式ハンドルロックや隠しスイッチ、タイヤロックなど。生活安全総務課の調査によると、対策していた乗用車のうち、盗まれた「既遂」は56%、盗まれずに済んだ「未遂」は44%だった。二つの対策を講じていても盗難被害に遭った事例があった。

このうち乗用車では、タイヤロックなど盗難防止対策を「見える化」していた場合、未対策の車両より約3倍盗まれにくくなったことも分かった。貨物自動車では、隠しスイッチが有効だったという。

県警のまとめでは、1~10月の自動車盗の認知件数は前年同期比40件増の530件で全国ワースト4位だった。同課の古橋英雄課長は「被害を未然に防ぎ、犯行にかかる時間を引き延ばすために、複数の対策を組み合わせることが重要」と呼びかけた。

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