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●文:[クリエイターチャンネル] 相京雅行
どうも、アイキョウです。すっかり夜は肌寒くなってきて、冬はもうすぐって感じがしますね。
寒かろうがなんだろうが快適にライディングがしたい!という熱いライダーに向けて、今回は防寒対策として効果的な電熱ウェアの選び方とお勧めアイテムを紹介したいと思います。
電熱ウェアの基本から解説するので、選び方がわからない、どんな製品があるの?という方はぜひ参考にしてください。
電熱ウェアの電源は2種類ある
電熱ウェアは専用バッテリーか車体から電源をとります。
専用バッテリーを使うのはグローブが主流。一般的なモバイルバッテリーだとUSBの電圧が5Vと低いため、7.4V規格が主流の専用バッテリーが用いられますが、温める範囲が狭い場合は5Vのモバイルバッテリーを電源に使う事もあります。
一方、バッテリーかシガーソケットに繋げて車体から電源をとる方法は、温める範囲が広いジャケットで主に使われています。最近では高い電圧のUSB-Cもありますが、電熱製品の電源としては浸透していません。
もちろん専用バッテリーを組み合わせたジャケットもあります。これまでは使用可能な時間が短く、電圧が低いので温まりにくいと言われていましたが、大容量バッテリーなど技術の進化によって、少しずつ改善されてきています。とはいえ、ジャケット+専用バッテリーの組み合わせで長時間使える製品は決して多くはなく、価格も高めです。
通勤など短距離を走る場合には専用バッテリー、ツーリングなどで長距離を走る場合には車体から電源をとる製品を選びましょう。
雨の日の使用は基本NG
防水性がある電熱製品もありますが、基本的に雨の日使用はNGです。
最近では手洗いできる製品も増えてきており、電熱線部分に水がかかっても簡単には感電しませんが、配線との接合部分に関しては防水ではありませんし、手汗程度ででもピリピリと軽い感電を感じるユーザーもいます。
雨の時は電源を切り、配線の接合部などが濡れてしまった場合は乾かしてから使わないとショートする可能性があるので注意しましょう。
製品選びの肝は発熱範囲/箇所と保温性
電熱製品を選ぶ際には、どれだけの部位を温められるかの目安となる発熱範囲/箇所と、電源がきれてしまった場合の保温性を考えて選ぶと良いでしょう。
例えば筆者がアンバサダーを務めている、ワークマンのワーカー向け製品に関してはライダーほどシビアな環境ではないので、発熱箇所が少なかったり、範囲が狭かったりします。
ジャケットなら背中の広範囲をカバーしていたり、肩から腕ぐらいまでをカバーしているモノを選ぶとベストです。
また電熱デビューするならグローブからがおススメ。7.4Vの専用バッテリーを使用するものが多く手軽ですし、バイクを運転していると末端から冷えてくることが多いからです。
仮に電源が切れてしまったとしても防風保温性を備えた製品が多いので、途端に寒くなることはありません。
おすすめの部位別電熱製品はコレだ!
実際に使ってよかった製品や、スペックを見て気になっている製品を紹介します。価格はメーカーの定価なので、アマゾンをはじめとした実売価格はもう少しおトクかもしれないです。
電熱ジャケット
― RSタイチ Eヒートフリースインナーパーカー
専用バッテリーか車体給電いずれも対応していて、バッテリーと充電器のセットが1万4080円。車体接続ケーブルは別売りで5940円です。
旧フリースタイプの電熱ジャケットを使った事がありますが、こちらも同様に毛足の長いフリースを採用しており、電源を入れなくとも中間着として使いやすく、電源が切れてしまったとしても防風アウターを着ていれば保温性は決して低くありません。
2020年以降はバッテリーが改良されて一番ハイパワーでも7時間使用することが可能になっています。
― コミネ EK-317 12V WPストレッチEミドルインナーウェアー
電源は車体のバッテリーからとりますが、配線は1650円と良心的。ストレッチ+防風素材を採用した着心地の良い電熱ジャケットで、背中と腕の広い範囲が暖かくなります。デザインがシンプルで風を通さないので、休憩の際にアウタージャケットを脱いでも使いやすい製品です。
電熱グローブ
― ホンプレス 電熱グローブJRJCSTGD01C
最近アマゾンで人気の中国メーカー製品。一番の魅力は価格です。
一般的な電熱グローブは1万5000円で本体だけ買えたとしても、別途専用バッテリーや車体接続ケーブルを購入する必要がありますが、ホンプレスはバッテリー・充電器・シガーソケットケーブルが全てセットになっています。
また一般的な電熱製品は電熱線で温めるのに対して、ホンプレスはカーボンナノチューブというシートで温めるので、温かさにムラがなく、電源オンから3秒で暖かくなります。
― ホンプレス 電熱グローブJRJCSTBN01D
こちらもホンプレスの電熱グローブですが、一般的な製品と異なり手のひら側まで暖かくなるのがポイント。こちらもバッテリー・充電器・シガーソケットはセットです。
手のひら側はハンドルを握った際に圧力がかかりますが、炭素複合繊維発熱技術を使うことで強度を確保。
正直初めての使用では手のひらはあんまり暖かくないと思ったのですが、ハンドルを握って密着した時にしっかり暖かさを感じました。
電熱パンツ
― コミネ EK-113 12Vエレクトリックインナータイツ
バッテリーから電源をとる必要がありますが、車体用配線は1650円です。
タイツタイプなのでライディングパンツの下に着用しやすく、発熱部分は足の前側とつま先部分です。
冬場は走行中に足先が冷えるというライダーも多いと思いますが、こちらの製品はつま先が暖かくなります。
調湿効果のあるメリノウールの靴下などと併用すると快適性が更にアップするのでぜひ試してみてください。
― コミネ EK-107エレクトリックインナーパンツ12V
滑りの良いポリエステルを表生地に使用しつつ風や水を通さないポリウレタンをラミネートしているので、保温性に優れています。
ストレッチ性にも優れているので、重ね履きした際に動きを妨げにくく、腿からふくらはぎ周りまで幅広く温めることが可能です。
暖かくなりすぎて蒸れてしまった時のために吸湿速乾性や調湿効果のあるタイツなどを併用すると更に快適に使えます。
電熱その他
― コミネ EK-303 USBエレクトリックトゥーウォーマー
コミネはつま先だけ温めるタイプのUSBエレクトリックトゥーウォーマーという製品も販売しています。
こちらは温める箇所が限定されるので、モバイルバッテリーで使用可能。厚手の靴下で対策しても指先だけはどうにもならん!という人はこちらの製品がお勧めです。
― コミネ EK-101エレクトリックライニングベストUSB
コミネ製の対応ジャケットに装着できる電熱ライニングベストですが、他メーカーのジャケットの下に着用することもできます。
電源はモバイルバッテリーなので、発熱範囲は12Vや7.4Vの商品に比べると狭いですが、4950円という低価格なので、とりあえず電熱を試してみたいという初心者にもお勧めです。
ぬくぬくの冬を過ごしたい人や着膨れしたくない人にもお勧め
冬でも積極的にバイクに乗りたいという人や、冬でもタイトな革ジャンをカッコよく着こなしたいという人には電熱製品がピッタリ。
お値段も性能もピンキリですが、今回の記事を参考にしつつ暖かい冬をお過ごしください。
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