最優秀リリーバー発表 アはバティースタ、ナはウィリアムスが受賞

日本時間11月30日、各リーグの最優秀リリーバーの受賞者が発表された。アメリカン・リーグのマリアーノ・リベラ賞はフェリックス・バティースタ(オリオールズ)、ナショナル・リーグのトレバー・ホフマン賞はデビン・ウィリアムス(ブリュワーズ)が受賞。初受賞のバティースタは満票で選出され、2020年以来2度目の受賞となったウィリアムスはジョシュ・ヘイダー(3度)、エドウィン・ディアス、リアム・ヘンドリックス、ケンリー・ジャンセン、クレイグ・キンブレル(3度)に次ぐ史上6人目の複数回受賞者となった。

現在28歳のバティースタはメジャー2年目の今季、56試合に登板して61イニングを投げ、8勝2敗33セーブ、1ホールド、防御率1.48、110奪三振を記録。月間最優秀リリーバーに3度選ばれたほか、自身初のオールスター・ゲーム選出も果たし、絶対的守護神としてチームの快進撃を牽引した。奪三振率は驚異の16.23に達し、これは50イニング以上投げた投手のなかではア・リーグ史上3位の大記録。右ひじの内側側副靭帯を痛め、8月下旬に故障者リスト入りすると、10月にはトミー・ジョン手術を受けたことが発表され、来季の全休がほぼ確定しているが、今季ア・リーグ最多の101勝を挙げたチームの快進撃の立役者であったことは間違いない。なお、オリオールズからの選出は2016年のザック・ブリットンに続いて2人目である。

一方、現在29歳のウィリアムスはメジャー5年目の今季、61試合に登板して58回2/3を投げ、8勝3敗36セーブ、防御率1.53、87奪三振を記録。昨季途中にヘイダーがトレードされたことにより、今季は初めてフルシーズンを通してクローザーを務め、見事に結果を残した。速球とスプリッターのコンビネーションで三振を奪い続けたバティースタとは対照的に、ウィリアムスの最大の武器は「エアベンダー」の異名を持つチェンジアップ。この「エアベンダー」と速球のコンビネーションで相手打者を翻弄し続けた。ブリュワーズはヘイダーが3度、ウィリアムスが2度受賞し、直近6シーズンでのべ5人の受賞者を輩出したことになる。

最優秀リリーバーの表彰は2014年シーズンからスタート。通算600セーブ以上を記録した偉大な2人のリリーバーの功績を称え、ア・リーグはマリアーノ・リベラ(通算652セーブ)、ナ・リーグはトレバー・ホフマン(通算601セーブ)の名前を冠した賞となっている。

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