許可誤認し滑走路進入と安全委 昨年12月の佐賀空港トラブル

 佐賀空港(佐賀市)で2022年12月12日、滑走路に誤進入した車両を避けるため、セスナ機が着陸をやり直した重大インシデントについて、運輸安全委員会は30日、調査報告書を公表した。車両の運転手が航空管制運航情報官の待機指示を進入許可と誤認したことが原因としている。

 報告書によると、運転手は、鳥が航空機に衝突しないよう銃器や花火で追い払う「バードスイープ」を担当。滑走路への進入許可を求めた際、セスナ機が着陸しようとしていたため、情報官は許可せず待機するよう伝えた。だが運転手は許可されたと思い込み「滑走路進入支障なし。了解しました」と応答した。

© 一般社団法人共同通信社