迎春彩るセンリョウ、出荷最盛期 茨城・神栖 「部屋に飾り新年を」

センリョウの出荷準備に追われる従業員=神栖市波崎

正月飾りを彩るセンリョウの生産量日本一の茨城県神栖市で、出荷準備がピークを迎えている。約60年続いているという同市波崎の「清耕園」では、従業員が山積みとなったセンリョウの選別作業に追われている。

同園では、従業員約60人が、実の付き具合を確かめたり、不要な葉を落としたりしていた。今年は雨不足や残暑の影響で色づきが遅れたものの、例年より実の付きは良いという。

波崎千両出荷組合長で同園社長の山本啓太さん(36)は「今年は暑さなど苦労もあったが、日本の文化としてセンリョウやワカマツを部屋に飾って新年を迎えてほしい」と笑顔で話した。出荷作業は来月中旬まで続く。

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