埼玉・毛呂山で鳥インフル確認 4万5000羽を殺処分

埼玉県毛呂山町の養鶏場で、殺処分作業を進める県職員=30日午前(同県提供)

 埼玉県は30日、同県毛呂山町の養鶏場で発生した鳥インフルエンザの疑い事例について、遺伝子検査で陽性が確認されたと発表した。今後、高病原性かどうかを調べる。県によると、養鶏場での鳥インフルエンザの発生は佐賀県、茨城県に続き今季3例目。

 飼育する約4万5千羽について殺処分を始めており、12月2日朝に終える見込み。埼玉県は半径10キロ圏内にある54農場で計約10万5千羽の移動や搬出を制限した。大野元裕知事は記者団に「防疫は初動が大切。県庁ワンチームとなり、態勢を確保する」と述べた。

 29日に養鶏場から10羽が死んでいると県に通報があり、簡易検査で13羽中11羽が陽性となっていた。

埼玉県内で鳥インフルエンザの発生が確認され、取材に応じる大野元裕知事=30日午前、埼玉県庁

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