セガサミーホールディングス<6460>、オンラインカジノ・スポーツベッティング事業の英領バミューダGANを子会社化

セガサミーホールディングスが本社を置くビル(東京・大崎)

セガサミーホールディングスは傘下企業を通じて、オンラインカジノ・スポーツベッティング関連事業を手がけるGAN Limited(英領バミューダ諸島。売上高212億円、営業利益△289億円、純資産31億2000万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。オンラインカジノを中心に米国でのゲーミング事業の拡大につなげる。取得価額は約161億5000万円。2024年10~12月中の取得完了を見込む。

オンラインカジノはインターネットを通じて実際に金銭を賭け、ルーレットやスロットなどのゲームができるサービス。一方、スポーツベッティングはサッカーや野球などの試合結果を予想して賭ける。

オンラインカジノに関し、米国では合法化州が6州にとどまるが、全米各地で解禁に向けた議論が進んでおり、合法化のタイミングに合わせて市場参入できれば、有望な事業機会になると判断している。

GANは2019年に設立。主に米国を対象に、操作履歴などの利用者データを統合的に管理するプレーヤーアカウントマネジメントシステム(PAM)、オンラインカジノ運営の核となるカジノコンテンツを集約したサーバー製品・サービスなどを提供している。また、2021年から欧州や南米でBtoC(企業対消費者間取引)オンラインゲーミング事業を始めた。

セガサミーはこれまで北米のランドカジノ(実店舗のカジノ)向けにゲーミング機器・コンテンツを提供してきた実績を持つ。オンラインをベースとするGANの顧客基盤・コンテンツとの連携を進め、ゲーミング事業全体の拡大につなげる。

© 株式会社ストライク