オスプレイ「早く見つかって」 屋久島住民に募る不安、一夜明け

事故直後の現場海域。右の物体は事故を起こした米軍のオスプレイの救命ボートとみられる=29日午後3時ごろ、鹿児島県・屋久島沖(漁業関係者提供)

 鹿児島県・屋久島沖で墜落したとみられる米空軍の輸送機CV22オスプレイに搭乗し行方不明となっている乗員の捜索活動は、29日の発生から夜を徹して30日も続いた。「早く見つかってほしい」。島民らは不安そうな表情を浮かべた。

 付近で操業する漁船の船長中島正道さん(68)は「昨日の件で恐怖が間近に迫ったと感じた」と振り返る。町などから漁の自粛要請は来ていないという。

 屋久島漁協の鮫島洋一さんは「漁協に救助活動の要請があれば対応できる準備をしている。早く救助されてほしい」と心配そうに海を見つめた。

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