札幌冬季五輪、消滅に地元落胆 「仕方ない」冷静な受け止めも

15日、札幌市役所玄関から撤去される招致関連の掲示物

 招致にわずかな望みをつないでいた2034年の冬季五輪・パラリンピックの可能性がついえたことについて、札幌市のスポーツ関係者からは30日、一様に落胆の声が上がった。一方、市民には「仕方ない」と冷静な受け止めが広がった。

 北海道障がい者スポーツ協会の武田功事務局長(55)は「残念としか言いようがない」と声を落とした。札幌まで遠い自治体が多い北海道ではパラスポーツに取り組みたくてもできないことがあるといい「開催による機運醸成を期待していた」。

 「あまり気にしていない」と話すのは札幌市の会社員(52)。財政負担の懸念から、市に招致するだけの余裕があるのか疑問に感じていたという。

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