宇都宮市議3人が告示前に名入りたすきをかけ街頭活動 市議会が「議員協議会」で説明求める

 春の統一地方選挙で当選した宇都宮市議会議員3人が、告示前に名前が入ったたすきをかけて街頭活動をしていたことについて、市議会は29日に「議員協議会」を開いて3人に説明を求めました。

 これは日本共産党宇都宮市議員団の市議3人が、統一選前の1月に名前入りのたすきをかけ街頭活動を行った写真をSNSに掲載していたものです。

 宇都宮市選挙管理委員会などは「一般論として、選挙期間以外で名前入りのたすきを使うことは、公職選挙法の事前運動と文書図画の使用に触れる恐れがある」としています。

 選挙管理委員会の大根田 清次事務局長も参考人として出席しました。

 説明に立った福田久美子団長は「街頭活動は選挙の事前運動ではなく、日常的な政治活動の一環であり、問題ない」という認識を示しました。

 しかし、自民党議員会やその他の会派からは倫理的な観点からの指摘が相次ぎました。

 公職選挙法では政治活動は自由に行えるものの、129条で「事前運動」を禁止しており、さらに143条第16項では「政治家の氏名」を表示する政治活動用の文書図画の掲示はできないとしています。

 なお指摘を受けた街頭活動では、共産党の野村節子県議も同様に名前入りのたすきをかけて参加しています。

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