「陸に落ちていたら…」オスプレイ墜落を危ぶむ市民団体 日常的に上空を飛ぶ沖縄「全国どこでも起こりうる」

 米軍のCV22オスプレイの墜落事故を受け、沖縄県内でオスプレイに反対してきた市民団体からは飛行停止や配備撤回を求める声が相次いだ。

 オール沖縄会議の高里鈴代共同代表は「事故に遭った人はお気の毒に思うが、これが海でなく陸に落ちていたら大惨事になっていた」と危険性を指摘した。

 世界各地で事故が続くオスプレイについて、安全性を強調してきた日本政府の姿勢も疑問視。「問題の多い航空機だと分かったはずだ。日本政府は主体性を持ち、米国にオスプレイの配備撤回、飛行停止を強く求めるべきだ」と訴えた。

 「オスプレイが欠陥機であることは明らか」と指摘するのは、ヘリ基地反対協議会の仲村善幸共同代表。「こんな危険な航空機が沖縄上空を飛んでおり、危機感を感じる。大事故になってからでは遅い。県は米軍に運用停止を求めるべきだ」と注文した。

 沖縄平和運動センターの岸本喬事務局長は「各地で日米の演習が激化する中、起こるべくして起きた事故」と分析。「全国どこでも起こりうる問題で、全ての日本人の課題だ」と語った。(社会部・塩入雄一郎、榧場勇太、島袋晋作)

(資料写真)米軍キャンプ・シュワブのゲート前で、プラカードを掲げて新基地建設に抗議する市民ら=10月30日、名護市辺野古

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