インフルエンザ流行、岩手県が警報 10~15歳の割合高く

 

 岩手県は29日、インフルエンザの流行警報を発令した。定点観測している県内63医療機関の平均患者数(20~26日)が33.97となり、警報基準値の30.0を超えた。警報発令は2009年に次いで2番目の早さで、10~15歳の子どもの割合が高い。県は感染予防の徹底やワクチンの早期接種の検討を呼びかける。

 基準値を超えたのは県央52.67、中部40.90、盛岡市39.55、宮古38.20、奥州35.57の5保健所管内。久慈、釜石、大船渡、一関の4保健所管内も注意報基準値(10.0)を超え、全県的に感染が広がる。

 年代別の患者は10~15歳が全体の26%を占める。学校などの休業措置は29日現在、延べ216件(前季同期ゼロ)で、記録が残る14~15年シーズン以降で最多となっている。

© 株式会社岩手日報社