エンゼルスがスネルに強い関心を示す 本人はマリナーズ移籍熱望か

MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、エンゼルスは大谷翔平との再契約への望みを持ち続けている一方で、今季ナ・リーグのサイ・ヤング賞に輝いた左腕ブレイク・スネルに対して強い関心を示しているようだ。ただし、シアトル出身のスネルはエンゼルスではなく、地元球団のマリナーズでプレーすることを強く望んでいるという。「MassLive.com」のクリス・コティーロ記者は「スネルがマリナーズ移籍を熱望している」ことを伝えている。

まもなく31歳の誕生日を迎えるスネルは、今季パドレスで32試合に先発して180イニングを投げ、14勝9敗、防御率2.25、234奪三振をマーク。メジャー最多の99四球を与えたものの、レイズ時代の2018年以来5年ぶり2度目となるサイ・ヤング賞に輝いた。8年間のメジャー生活で規定投球回をクリアしたシーズンが2度しかないスネルだが、その2度ともサイ・ヤング賞を受賞していることになる。

エンゼルスは大谷との再契約に成功したとしても、大谷は右ひじの手術で来季投げられないため、いずれにしても先発投手の補強は急務。今季はリード・デトマーズ、パトリック・サンドバル、タイラー・アンダーソン、大谷、グリフィン・キャニングの5人が22試合以上に先発して127イニング以上を投げたが、規定投球回をクリアした投手は1人もいなかった。今のところ、来季の先発ローテーションはこのメンバーから大谷を除き、チェイス・シルセスを加えた5人で形成する見込みである。

マリナーズはルイス・カスティーヨ、ジョージ・カービー、ローガン・ギルバートの3本柱が確立し、ブライス・ミラー、ブライアン・ウー、エマーソン・ハンコックといった若手だけでなく、マルコ・ゴンザレス、ロビー・レイといった故障明けのベテランも控えているため、特に先発投手の補強は必要ない状況である。しかし、その一方で強打者の補強が急務となっており、地元紙「シアトル・タイムズ」のライアン・ディビッシュ記者は「スネルを獲得し、若手先発投手をトレードの駒にして強打者の獲得を狙う可能性もあるのではないか」との見解を示している。

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