米軍オスプレイ、事故翌日も普天間で訓練 憤る住民「やりたい放題」

 鹿児島県屋久島沖で米空軍のCV22オスプレイが墜落した事故から一夜明けた30日午前、沖縄本島中部の周辺上空ではCV22と、同型機のMV22オスプレイが相次いで訓練飛行する様子が確認された。県や米軍嘉手納基地、普天間飛行場の周辺自治体は、事故原因が究明されるまで、米海兵隊や海軍を含むオスプレイ全機の飛行や飛来を停止するよう求めている。

 同日午前10時過ぎ、MV22が普天間飛行場を離陸し、訓練飛行する様子が見られた。同40分ごろには、別のMV22が複数機で北谷町沖合の上空を普天間飛行場向けに飛行した。

 米空軍嘉手納基地では戦闘機が訓練のため離着陸を繰り返した。

 訓練飛行の様子を見ていた北谷町に住む男性(39)は「県や地元自治体が飛行停止を求めているさなかの訓練に憤りしかない。米軍は沖縄でやりたい放題だ」と語気を強めた。

 嘉手納町の男性(57)は「今回の事故で、基地周辺住民の安全が保証されていないことが露呈した。オスプレイは安全だと言う主張は崩れ去っている」と飛行停止を訴えた。

北谷町沖合の上空を飛行する普天間飛行場所属のMV22オスプレイ=30日午前10時38分(読者提供)

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