カズレーザー“ゾウが死にゆく仲間に歌を歌うことも…” 動物の生死にまつわる脳の最新研究を学ぶ

お笑いコンビ・メイプル超合金のカズレーザーがMCを務める『カズレーザーと学ぶ。』が28日に放送された。

今回は『人類の常識を変える新発見』と題して、『頭の中がまる見え!? AIが心をのぞく!?』、『地球外生命体が太陽系に!?あのエンケラドスで生命の鍵!』、『地上に太陽を作り出す!核融合で10月に大成果』、『東大の脳科学者2人が語る!走馬灯の正体と生と死の新発見』、という4つの観点で講義を受けた。

『東大の脳科学者2人が語る!走馬灯の正体と生と死の新発見』という講義では、脳科学の専門家が、生物の死に関する最新研究を紹介した。

はじめに紹介されたのは、人間は死の間際に夢のようなものを見ているという研究結果。いわゆる『走馬灯』のようなものを見ているという驚きの発見は、治療で脳波を計測中に亡くなった患者のデータから明らかになったそうで、昏睡状態にあった患者が亡くなる5〜6分前に意識がある人に刺激を与えた状態や、夢を見ている人と同じような脳の働きを示したのだとか。このような脳活動の最中に、過去の記憶が駆けめぐっている可能性があるのだという。

続いて紹介された研究は、死に直面した時の脳活動について明らかになったもの。ショウジョウバエは仲間が亡くなると脳に存在する『セロトニン』の受容体が活動することがわかったのだという。この受容体が働いている神経細胞が活性化すると、ショウジョウバエは“早死に”になってしまうのだとか。この働きは進化の異なる生物に対しては機能しないため、仲間の死に対してのみストレスを感じる脳機能なのだと言える。専門家は、仲間の死を認識する行動はさまざまな動物に見られると語り、ゾウが死にゆく仲間に歌を歌うことがあるという事例などを紹介した。

さらに仲間の死と脳の関係にまつわる研究が進むと、PTSDなどストレス疾患に関する研究にも影響が及ぶかもしれないと語り、講義を締めくくった。

講義を聞いたカズレーザーは「セロトニンの受容体が活性化しているかどうかの実験、めっちゃ受けたいですね。よく人の心がないと言われるので、あるんだぞ!というのを証明したい」と脳における『死の認識』について興味を抱いていた。

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