小沢一郎氏、杉田水脈氏の差別的言動問題にコメント控える岸田首相に苦言「差別やヘイト容認を意味」

立憲民主党の小沢一郎衆院議員が29日までにX(旧ツイッター)に新規投稿。岸田文雄首相が27日の参院予算委員会で、自民党の杉田水脈衆院議員がアイヌ民族などに向けた差別的言動を繰り返している問題に関して「コメントすることは控える」と論評を避けたことに対し、「コメントを控えてはならないこと」「差別やヘイトを容認」などと苦言を呈した。

小沢氏は28日付の投稿で「首相『コメント控える』 杉田氏の差別的言動に」と報道内容を紹介し、「絶対にコメントを控えてはならないこと。コメントを控えるということは、総理、自民党が、差別やヘイトを容認・推奨することを意味し、その影響は計り知れない」と指摘した。さらに、小沢氏は「もはや政権を担う資格は全く無い。あとは国民の良識が問われる」と訴えた。

札幌と大阪の法務局が人権侵犯に認定した2016年当時の杉田氏による差別的投稿について、岸田首相は「杉田氏本人が謝罪した上で取り消した」と強調。昨年12月の杉田氏の総務政務官辞任については「自身の判断で、国会審議に迷惑をかけられないということで辞任したと承知している」との認識を示した。一方で、杉田氏は自身の辞任経緯について「アイヌ関係団体への謝罪が嫌だったから」とユーチューブ番組で語っており、説明に食い違いが生じている。

(よろず~ニュース編集部)

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