エンゼルスからFAのバリア ガーディアンズとマイナー契約で合意

日本時間11月30日、米メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者が報じたところによると、10月中旬にエンゼルスのアウトライト(=ロースターの40人枠から外したうえでマイナーに降格させること)を拒否してFAとなっていたパナマ出身の27歳の右腕、ハイメ・バリアがガーディアンズとのマイナー契約に合意したようだ。サービスタイム(メジャー登録日数)は4年を超えたところであり、ガーディアンズはFAまで最長2年、バリアを保有することができる。

メジャーデビューした2018年にいきなり10勝を挙げたバリアだが、その後はメジャーで確固たる地位を築くには至らず、先発とリリーフの両方で不規則な起用をされるシーズンが続いていた。2022年からはロングリリーフとしての起用が増え、2022年は35試合(うち1先発)で79回1/3を投げて防御率2.61の好成績をマーク。しかし、今季は34試合(うち6先発)で防御率5.68と安定感を欠いた。

ガーディアンズは投手育成(特に右腕)に定評のあるチームの1つであり、バリアがエンゼルスを離れてガーディアンズへ移籍することで、どんな成長を遂げるか注目したところだ。また、ガーディアンズはエースのシェーン・ビーバーにトレードの噂が絶えず、ビーバーが抜ければローテの1枠が空くため、スプリング・トレーニングの出来次第では、バリアにもローテ入りのチャンスが巡ってくるかもしれない。

なお、バリアはマイナー・オプションが切れているため、ガーディアンズの開幕ロースターに残れなかった場合は、再びFAとなって新天地を探すことになるだろう。また、開幕ロースター入りを果たした場合も、マイナーに落とす場合にはDFAしたうえでウエーバーにかける必要がある。タナー・バイビー、ローガン・アレン、ギャビン・ウィリアムスなど若手の台頭が目立つガーディアンズ投手陣でバリアは生き残ることができるか注目だ。

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