上川隆也、陣内孝則、緒形直人らが後藤久美子&武井咲主演の松本清張ドラマスペシャル「顔」に出演

上川隆也陣内孝則緒形直人が、テレビ朝日系で2024年1月3日に放送される、テレビ朝日開局65周年記念 松本清張 二夜連続ドラマスペシャル第一夜「顔」(午後9:00)に出演することが発表された。

これまで幾度となく実写化されてきた名作を脚本家・浅野妙子氏が現代版へと大胆にアップデートし、後藤久美子武井咲がダブル主演で挑む「顔」。覆面アーティスト・井野聖良(武井)と殺人犯を目撃した弁護士・石岡弓子(後藤)は、関わり合うことなく生きてきたが、ある出来事をきっかけに殺人を犯した聖良と、弁護士である弓子が再会したことから、運命の歯車は激しく回り始める。追いつ追われつのサスペンスが展開する。

上川が演じるのは、聖良が犯した殺人事件を捜査する刑事・進藤薫。事件と事故の両面で調べられていた被害者・森尾亘の死が“事故”という形で片付けられた後もその死に疑念を抱き、執念深く犯人を追い続ける。決定的な証拠がないまま3年が過ぎたある日、事態は突然急展開を迎え、聖良を追い詰めることになる。

「進藤薫という刑事は『うだつは上がらないがやる気だけはある』。ともすれば場を荒らす要素にもなる男ですが、その進藤の気質を緊張感のある物語の中でよい形で生かしていけるよう、監督とワンシーンごとに確認し合いつつ、進藤の言動を楽しみながらつくっていきました」と繊細な役づくりを報告する上川。

武井、後藤ともに初共演で「武井咲さんの物腰柔らかくたおやかなたたずまいは、これまで画面を通して拝見していた印象と変わることはありませんでしたが、ある日現場に入られた際、指に巻かれた絆創膏に『家事の最中火傷してしまって』と打ち明けられた時のほほ笑みはとても無邪気で、いくつもの側面をお持ちなのだろうと思わされた1コマでした。そして後藤久美子さんには、これまでの半生を彩る華々しい経歴や足跡にもかかわらず、初対面から気さくにお声掛けいただき、胸襟(きょうきん)の開かれた親しみやすいお人柄には驚かされました」と率直な印象を明かした。

加えて、「後藤久美子さんの久し振りの地上波出演という大きな話題もあるかと思いますが、武井さんとお二人で描いていく緊張感のあるストーリーこそが、今回の見どころでしょう。私もその一角で御力添え出来るよう、精いっぱい演じさせていただきました。ぜひお楽しみいただきたいと思います」とメッセージを寄せた。

陣内が扮(ふん)するのは、聖良と殺害された亘が所属する、芸能事務所の社長・大西彰。亘と聖良の交際に薄々気付いていた彼は、聖良のその後の行動に不審感を抱いていた。デビューを目前に事務所を辞め、自分のもとから去った聖良を快くは思っておらず、成功した聖良と再会し、ある企みをめぐらす。

藤田明二監督から「ちょっと昭和のにおいのする昔ながらの芸能プロの社長」というリクエストを受けたという陣内。「私自身、昭和の男という自覚があるので、そのまま演じました(笑)。藤田監督の現場はいつもチームワークがよく、心地よい現場なのですが、今回はさらに武井咲さんはもちろん、後藤久美子さんのスタッフや共演者に対する気遣い・心遣いが座長然として癒やされました…とみんな言ってました!」と、ちゃめっけたっぷりにコメント。

また、「武井さんはもともと美貌の女優さんですが、結婚や出産を経験されたことで、女性としての美しさに磨きがかかった上にすごく温もりを感じるすてきな女優さんでした。そんな華のある武井さんと後藤さんというお二人が対峙(たいじ)したシークエンスで放つ華麗なハレーションが、このサスペンスを一層盛り上げてくれることだと思います」と作品の魅力を伝えている。

一方、緒形は、芸能や政治などなんでも扱う悪名高き暴露系動画サイト「イワッキーチャンネル」の配信者で、聖良の素顔を暴こうと接近するネットニュースの情報屋・岩城昌義役を担う。

「この作品では、物語を引っかき回すくせ者の役です。台本上では、チンピラのような人物でしたが、藤田監督からの提案で少々癖のある人物像にしてみました」と明かす緒形は、「藤田監督はとても熱い方なので、皆を引っ張り現場はいつも活気にあふれています。同じような勢いを感じたのが、後藤久美子さんです。毎日を、役をとても楽しんでいて、彼女の新たな魅力を作品から感じることができると思います」と撮影現場の雰囲気にも触れている。

なお、聖良が歌う動画を見て彼女の才能を見いだす音楽プロデューサー・高木信介役を平岡祐太、ある理由から引きこもりになり母親に対して反抗心をむき出しにする弓子の娘・石岡紗由美役を吉柳咲良、殺害された亘のマネジャー・伊藤左希役を川瀬莉子が務めることも発表されている。

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