「ラブライブ！」発の舞台が“Wキャスト”で再上演…芝居に打ち込む稽古場からレポート

2024年１月11日（木）～21日（日）まで東京・THEATER MILANO-Zaで上演の舞台『スクールアイドルミュージカル』2024年公演について、この度稽古場からのレポートが到着した。

本舞台は2022年12月に初演、2023年８月にツアーバージョンで追加公演を上演したラブライブ！シリーズのミュージカル『スクールアイドルミュージカル』の後続となる公演で、Wキャスト制度を採用。稽古場がよりにぎやかになったという。

初日の稽古場には、初演から本作品に出演しているオリジナルキャストと本公演で初参加となる新キャストたち、30人以上が勢ぞろいし、やや緊張した雰囲気に包まれた中、顔合わせの自己紹介と挨拶からスタート。自己紹介が進んでいくにつれて、次第に緊張感のあった空気がだんだんとほぐれていく。それぞれの個性が軽く見えたところで、オリジナルキャストを中心に台本を読み合わせて、『スクミュ』の世界観をキャスト全員で確かめた。

本作は対立する二つの伝統校を舞台に、アイドル活動を通して出会う10人の少女たちの変化と夢へのきらめきを、30曲以上の楽曲とともに描く青春学園ミュージカル。大阪・滝桜女学院の理事長の娘であり、芸能コース選抜アイドル部でセンターを務める滝沢アンズ（演：関根優那）と、兵庫・椿咲花女子高校の理事長の娘でアンズに憧れる椿ルリカ（演：堀内まり菜）の出会いによって、物語が大きく動き出す。

新キャストが多い滝桜女学院のシーンでは特に顕著だったが、演じるキャストによって芝居のアプローチが変わることで、セリフの印象が細かく変化し、登場人物たちのこれまでとは違う一面が見えてきた。新キャストが演じる登場人物たちはもちろん、新キャストたちからセリフを受け取ることでオリジナルキャストの芝居も変わり、オリジナルキャストが演じる登場人物たちの印象が変わって見えることもあった。稽古序盤からWキャストによる化学反応を体感することができた。

新キャストによって『スクミュ』の世界に新しい風が吹く一方で、新キャストたちはオリジナルキャストが作り上げたキャラクター像を丁寧に研究しており、またそれを演じるスキルのあるメンバーなだけあって、その声色や歌声などに違和感はなく、『スクミュ』の世界に自然と馴染むことができていた。

休憩をはさみ、全員で「きらりひらり舞う桜」の歌と振り付けを確認した後は、滝桜チームと椿咲花チームにわかれて立ち稽古へ。１人が芝居のアプローチを変えていき、それぞれの反応の変化を試したり、演じる役を入れ替えて芝居したりと、さまざまな方法でセリフの受け答えの変化やテンション感の違いを確認したり、登場人物たちの基本的な性格や物語の中での役割を見直していく。その後もチームごとに話し合いしながら稽古を重ねて、それぞれが芝居のアプローチを探っていた。

同じ役を個性の違うキャストが演じることで生まれる変化。そしてキャストの組み合わせの違いによって起こる変化が、稽古初日のわずかな時間の中でも見て取れた。この先、稽古を重ねて進化したキャストたちが、本番で一体どんな科学反応を起こすのかに注目される。公演チケットは12月1日（金）より順次、各プレイガイドにて先行（抽選）受付をスタートする。

公演情報

THEATER MILANO-Zaオープニングシリーズ「スクールアイドルミュージカル」

兵庫と大阪、関西に位置する二つの伝統校。
芸能コース選抜アイドル部の活躍で
ブランド化に成功した大阪・滝桜（タキザクラ）女学院と、
昔ながらの進学校、兵庫・椿咲花（ツバキサクハナ）女子高校。
対立する2校の理事長の娘である二人の少女が
アイドル活動を通じて出会うことで、
彼女たちを取り巻く小さな世界に、
大きな変化が生まれていく―。

大事な約束より大事なことを探して……。

新たな舞台(セカイ)で始まる、「みんなで叶える物語(スクールアイドルプロジェクト)」。
いま、スクールアイドルをはじめよう！！

【日程・会場】2024年1月11日(木)～21日(日) THEATER MILANO-Za

【キャスト】

椿ルリカ（つばき・るりか/演：堀内まり菜）皇ユズハ（すめらぎ・ゆずは/演：浅井七海）皇ユズハ（すめらぎ・ゆずは/演：鈴木まゆり）