現役引退のネルソン・クルーズがドジャースのアドバイザーに就任へ

米メディア「ジ・アスレチック」のファビアン・アルダヤ記者によると、ドジャースは先日現役引退を表明したばかりのネルソン・クルーズをラテンアメリカを活動の拠点とするアドバイザーとして雇用することを決めたようだ。移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」は「クルーズがどのような役割を担うことになるかは不明」としつつも、クルーズが長いキャリアで多くの球界関係者と接点を持ってきたことに言及し、「ドジャースは引退からわずか数週間後、クルーズにキャリアの次のステージを開始するチャンスを与えた」と伝えている。

現在43歳のクルーズはブリュワーズでメジャーデビューした2005年から、パドレスでプレーした今季まで、19シーズンにわたるメジャー生活を過ごし、通算2055試合に出場して2053安打、打率.274、464本塁打、1325打点、84盗塁、OPS.856を記録。2015年の44本塁打を筆頭に、シーズン40本塁打以上を4度、30本塁打以上を8度、100打点以上を4度マークするなど、球界を代表するスラッガーの1人として活躍を続け、オリオールズ時代の2014年に本塁打王、マリナーズ時代の2017年には打点王のタイトルを獲得した。

今季はパドレスで49試合に出場して打率.245、5本塁打、23打点、1盗塁、OPS.682に終わるなど、年齢による衰えを隠せなくなり、7月上旬に解雇。その後は無所属の状態が続き、11月上旬、正式に現役引退を表明した。オールスター・ゲーム選出7度、シルバースラッガー賞4度のほか、レンジャーズのリーグ優勝に貢献した2011年にはリーグ優勝決定シリーズのMVPを受賞し、ポストシーズンでは通算50試合で打率.278、18本塁打、38打点、1盗塁、OPS.979を記録している。

国際大会にも積極的に出場し、ワールド・ベースボール・クラシックではドミニカ共和国代表の一員として2009年、2013年、2017年、2023年と4大会連続でプレー。今年3月に開催された第5回大会では、選手としてプレーするだけでなく、ゼネラルマネージャーも兼任し、強力なチームを形成すべく、スター選手集めに尽力した。ドミニカ共和国のウィンター・リーグでのプレー経験も豊富である。選手からの人望(特にラテン系の選手)も厚く、ドジャースはクルーズの人望や人脈を今後のチーム作りに活用したいと考えているのだろう。

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