国民前原氏、新党結成を表明 「教育無償化実現する会」

国会内で記者会見する前原誠司氏(中央)。国民民主党を離党し、新党「教育無償化を実現する会」を結成する方針を固めた=30日午後

 国民民主党の前原誠司代表代行は30日、国会内で記者会見し、離党して国会議員5人で新党「教育無償化を実現する会」を結成すると表明した。非自民・非共産勢力の結集を進め、政権交代への道筋をつくるとの意欲を強調。自らが代表に就き、副代表に前滋賀県知事の嘉田由紀子参院議員を充てる考えを示した。

 新党には前原、嘉田氏と共に国民民主に離党届を提出した斎藤アレックス、鈴木敦両衆院議員と、無所属の徳永久志衆院議員が参加する。徳永氏は立憲民主党に離党届を提出し、7月に除名処分となった。会見は5人で実施した。

 会見で前原氏は、国民民主の執行部がガソリン税の一部を軽減する「トリガー条項」の凍結解除を巡って与党と協議を進めている点を挙げ「凍結解除に体重をほとんど乗せ、極めて支持率の低い岸田政権と協力を模索している」と批判した。

 その上で「野党連携、野党結集を進め、政権交代への道筋を付けたい」と明言し「失われた30年を取り戻すため、少ない人数ながらも新たな道を歩みたい」と語った。

前原誠司氏

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