荒物屋で発見された"代用おたま"がSNS上で大きな注目を集めている。
「古い荒物屋に入ってみたら
戦時中の代用おたまが売ってた…! 」
と紹介したのはイラストレーター、人形作家の川北すピ子さん(@su_pico)。
柄の先に金属ではなくホタテ貝の殻が取り付けられたこのお玉。荒物屋は昭和然とした煤けたたたずまいでわらじや下駄も売られており、相まってか戦時中の感を強く受ける。
今回の投稿に対し、SNSユーザー達からは
「鉄製品は供出されたからでしょうか?」
「な、なんと!それは水着の代わりになるだけでなくオタマにもなるのか!!」
「戦時以前からありますし、今も料亭で使っているところもありますよー」
「代用では無く舊幕時代は『貝杓子』と謂って一般的でした 戰争中は一時的に復活した物です」
「昔の流鏑馬で使いました
八魔的や挟物と言う行事」
など数々の驚きの声、情報提供が寄せられている。
川北さんにお話を聞いた。
ーーお写真はどちらの荒物屋ですか?
川北:長野県小諸市にあります島田屋本店です。古い建物が好きで小諸の街並みを見て歩いていたところ通りかかりました。
ーーこのおたまをご覧になった際のご感想をお聞かせください。
川北:おたまを見た時はびっくりしました!しかしリプライなど見たら戦時中でなくとも既に存在していたみたいですね。
◇ ◇
コメント中にもあったが、このお玉は実際は「貝杓子(かいじゃくし)」というもので、古来より存在するもの。調理のみならず儀式などにも用いられており、江戸時代にはお年玉として配ることもあったそうだ。
なお今回の話題を提供してくれた川北さんは来年の3月1日から3日にかけ、東京・西荻窪のGallery MADOでグループ展を開催予定。
昭和テイストあふれる川北さんの世界を満喫したい方はぜひ足を運んでいただきたい。
川北すピ子さん関連情報
Xアカウント:https://twitter.com/su_pico
ウェブショップ:https://uwa55.cart.fc2.com/
(よろず~ニュース特約・中将タカノリ)