身大きく濃厚 カキ水揚げ本格化 浅口・寄島、漁港近くに直売所

殻付きのカキなどを販売する直売所のスタッフ

 瀬戸内海の冬の味覚・カキの水揚げが、県内有数の産地・浅口市寄島町地区で本格化している。身が大きく濃厚な味わいで人気があり、直売所は県内外からの買い物客でにぎわいを見せている。

 寄島町漁協の16戸が寄島漁港沖約1.5キロに浮かぶ約90のいかだで養殖。11月上旬に水揚げが始まったが、夏の猛暑や少雨の影響で生育が遅れ、身太りのピークは来年2月ごろになりそうという。

 漁港近くに連なる直売所は、11月25日に全16カ所が出そろった。殻付き1キロで大900円、小600円と市価より3割ほど安い。漁師らがカキ打ちなどの作業に当たりながら来場者の注文を受けている。

 出荷は来春まで続き、例年並みの約千トンを見込む。カキなど海の幸をPRする「よりしま海と魚の祭典」は2月4日に三ツ山スポーツ公園(同所)で開催予定で、同漁協は「寒さが増すにつれて出来が良くなるのでぜひ味わって」としている。

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