暴力団組員を逮捕、正体を隠して住宅の賃貸契約を結ぶ さらにレンタルボックスの存在も浮上…38口径と25口径の拳銃、実弾68個、覚醒剤が保管されていたので再逮捕 レンタルボックスは別人が契約…その後なぜか不起訴に

逮捕の組員男性を不起訴 レンタルボックスで拳銃など保管した疑い=川口市

 レンタルボックス内に拳銃などを保管していたとして、銃刀法違反(加重所持)などの容疑で逮捕された指定暴力団住吉会傘下組織組員の男性(49)=埼玉県川口市=について、さいたま地検は22日、不起訴処分とした。処分理由は明らかにしていない。

 男性は川口市内のレンタルボックスで拳銃と適合する実包、覚醒剤を保管し所持していたとして、7月18日に県警に逮捕されていた。

■別人がレンタルボックス契約、詐欺容疑でも逮捕されていた(以下、再逮捕時の記事)

 レンタルボックス内に拳銃と実包、覚醒剤を保管していたとして、県警捜査4課と川口署の合同捜査班は7月18日、銃刀法違反(拳銃加重所持)と火薬類取締法違反、覚醒剤取締法違反(営利目的所持)の疑いで、川口市西新井宿、塗装工で指定暴力団住吉会3次組織組員の男(48)を再逮捕した。

 再逮捕容疑は6月27日、川口市内のレンタルボックス内で回転弾倉式拳銃2丁と適合する実包68個、覚醒剤約52グラム(末端価格約326万円相当)を保管して所持した疑い。県警は事件の背景に暴力団の組織的な関与があるとして、認否を明らかにしていない。

 捜査4課によると、男が別の暴力団幹部と共謀し、暴力団員であることを秘して2021年12月に川口市内の集合住宅の賃貸契約を結んだとして、今年6月27日に詐欺容疑で逮捕。同日、関係場所として同市内のレンタルボックスを捜索したところ、工具などの道具とともに、38口径と25口径の拳銃や実包、三つに小分けされた覚醒剤が一緒に入ったビニール袋が置いてあったという。

 県警は、レンタルボックスの契約者が別の人物だったことから組織として使用していたとみて調べるとともに、拳銃や覚醒剤などを所持していた経緯を捜査している。

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