【これが二拠点生活のリアル】山梨に住み始めたきっかけから終活まで。上野千鶴子氏の新刊本『八ヶ岳南麓から』

首都圏と田舎の二拠点生活は、実際にどんな生活をしているのでしょうか。

実際に住んでみないとわからない部分がありますが、そんな二拠点生活のリアルを綴ったエッセイ集『八ヶ岳南麓から』が発売されました。

本書の内容をご紹介します。

上野千鶴子さん初めてのエッセイ集『八ヶ岳南麓から』

新刊本『八ヶ岳南麓から』は、主な著書『近代家族の成立と終焉』(岩波書店)や『おひとりさまの老後』(文藝春秋)で話題の上野千鶴子さんによる初めてのエッセイ集。

上野さんは約20年前に山梨県八ヶ岳南麓に家を建て、東京と山梨の二拠点生活を送っています。

■上野千鶴子(うえの・ちづこ)氏 プロフィール
1948年富山県生まれ。社会学者、東京大学名誉教授、認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)理事長。
女性学およびジェンダー研究の第一人者。京都大学在学中はワンダーフォーゲル部に所属。

八ヶ岳の林道

【目次】
○story 1 コロナ疎開の山暮らしで
○story 2 いつのまにか山梨愛に……冬の明るさを求めて
○story 3 花の季節
○story 4 ガーデニング派と家庭菜園派
○story 5 蛍狩り
○story 6 冷房と暖房
○story 7 上水と下水
○story 8 虫との闘い
○story 9 八ヶ岳鹿事情
○story 10 夏の超簡単クッキング
○story 11 ゴミをどうするか? それが問題だ
○story 12 本に囲まれて……
○story 13 移住者のコミュニティ
○story 14 猫の手クラブの人々
○story 15 銀髪のスキー仲間
○story 16 大晦日家族
○story 17 オンライン階級
○story 18 多拠点居住
○story 19 免許証返上はいつ?
○story 20 クルマ道楽
○story 21 中古別荘市場
○story 22 おふたりさまからおひとりさまへ
○story 23 大好きな北杜で最期まで
○story 24 おひとりさまの最期
○あとがき

2023年11月21日に発売された本書では、東京⇔山梨(二拠点生活)のリアルを綴った内容となっています。

山梨に住み始めたきっかけは友人からの誘いで一夏を過ごしたこと

八ヶ岳登山口

上野さんが八ヶ岳に住み始めたきっかけは、定住していた友人からの誘い「家が空くので借りて住まないか?」があったから。

その友人がイギリスで過ごす期間だけ借りて住むことになり、その一夏の期間ですっかりとはまってしまった上野さんは、夏の終わりに地元の不動産屋さんへ飛び込んでいたそうです。

八ヶ岳に住み始め、四季の景色や草花を楽しむこと、移住者のコミュニティに参加すること、地産の食べ物を存分に味わうこと、虫との闘いなど山での生活のリアルな様子が記載されています。

わたしのいまのテーマは「大好きな北杜で最期まで」

八ヶ岳連峰登山口 美濃戸山荘

わたしのいまのテーマは「大好きな北杜で最期まで」
それにもちろん「おひとりさまでも」が加わる。
<本文より抜粋>

そして本書の終わりには、「終の住処」として医療・介護資源を考えること「おふたりさまからおひとりさまへ」「大好きな北杜で最期まで」「おひとりさまの最期」といった終活についても言及されています。

これから二拠点生活をしようと考えている方、また終活について悩んでいる方は、本書を参考にしてみてはいかがでしょうか。

新刊本『八ヶ岳南麓から』詳細

【シニアにおすすめの新刊本】
■書名:『八ヶ岳南麓から』
■著者:上野 千鶴
■発売日:2023年11月21日
■価格等:1,760円(税込)
■発行:山と渓谷社
購入はこちらから

⇨【読書の秋におすすめ】高齢者(シニア)に読んで欲しい本・書籍まとめ


「おとなの住む旅」を運営する㈱イチイ(東京新宿区)では、『高齢者向けビジネス』として住宅分野(施設サービス)を展開しています。

© 株式会社イチイ