高級車窃盗、1億5千万円被害 CANインベーダーの手口で

 自動車の制御システムに小型機器を用いて侵入して解錠やエンジン始動を行う「CAN(キャン)インベーダー」の手口で「アルファード」や「レクサス」などの高級車を繰り返し盗んだとして、兵庫県警は30日、窃盗容疑で男5人を逮捕、送検したと発表した。県警によると、被害は計26台、約1億5千万円相当に上る。

 CANインベーダーは、車のバンパーを外すなどして配線に機器を接続し短時間でシステムをハッキングでき、各地で被害が続出。盗まれた車は「ヤード」と呼ばれる解体施設を経由して海外に売却されているとみられ、専門家はハンドルやタイヤを器具で固定するなどの防犯対策が必要としている。

© 一般社団法人共同通信社