乱気流に遭遇も減速せず操縦不能か 島田・ヘリコプター墜落でパイロット死亡 国の運輸安全委員会が調査報告書

2020年、静岡県島田市の山林にヘリコプターが墜落し、機長の男性が死亡した事故で、国の運輸安全委員会が調査報告書をまとめました。当時、墜落したヘリコプターには、乱気流に遭遇したものの、減速しなかった結果、操縦不能に陥り、墜落したとみられることが分かりました。

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2020年12月、島田市の山林で、三重県津市から横浜市に向けて飛行していたヘリコプターが墜落し、ヘリコプターパイロットの男性(当時46)が死亡しました。

この事故について、国の運輸安全委員会が現地調査を行い、目撃情報を集めたほか、回収した機体や気象の解析などを進め、2023年11月30日、事故原因などをまとめた調査報告書を公表しました。

調査報告書によりますと、事故を起こしたヘリコプターは当時、乱気流に遭遇したものの、減速操作をしなかったことで、最終的に機体の姿勢を保てなくなり、操縦不能に陥って墜落したとみられると結論づけています。

また、目的地に夜間の施設がなく、日没までの着陸に余裕がなかったことで、減速する判断をちゅうちょした可能性についても、報告書に記されています。

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