気温上昇、1.5度に迫る WMO「今こそ行動を」

 【ドバイ共同】世界気象機関(WMO)は30日、今年の世界の平均気温が産業革命前を約1.4度上回る見通しだとする分析を発表した。観測史上最高で、上昇を1.5度までに抑えるとするパリ協定の目標値に迫った。WMOのターラス事務局長は、気候変動の危機を最小限に抑えるため「今こそ行動すべきだ」と強調した。

 30日には国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)がアラブ首長国連邦(UAE)ドバイで開幕。WMOが示した現状を踏まえ、干ばつや洪水といった気象災害の続くアフリカ諸国などから、先進国に対して対策加速を求める声が強まるのは確実だ。

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