「シーズンの最後にして最大で最高のビッグマッチ」も清水のキーマン・乾貴士は“自然体”で 12月2日に東京Vとプレーオフ“国立決戦”

サッカーJ2清水エスパルス、1年でのJ1復帰をかけたプレーオフ。東京ヴェルディとの決勝が、いよいよ12月2日、東京・国立競技場で行われます。

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エスパルスに残された昇格への道は勝利のみ。11月30日開かれた会見で、清水の秋葉忠宏監督(48)は、昇格をもぎ取るための強い決意を表明しました。

<清水エスパルス 秋葉忠宏監督>
「シーズンの最後にして最大で最高のビッグマッチ。我々は4位というチャレンジャーの立場にいますから、しっかりと勝たなければ次のステージ(J1)に行くことができませんので」

11月25日、ホーム・IAIスタジアム日本平で行われたプレーオフ準決勝で、年間順位4位のエスパルスは、5位のモンテディオ山形と無得点の引き分けに終わりました。

エスパルスは年間順位が上位のため、決勝に進みましたが、次の相手は3位・東京ヴェルディ。勝たない限り、J1復帰はつかめません。

<清水エスパルス 秋葉忠宏監督>
「全員でハードワークするという印象がすごくありますので、そこをどうこじあけるかというのはひとつのポイントになる」

命運を左右するヴェルディは、2023シーズン、J2リーグで最少失点と守備の堅さが持ち味です。東京V・城福浩監督は決勝でマークする相手として、乾貴士選手を挙げました。

<東京ヴェルディ 城福浩監督>
「ピッチ上の監督として、君臨できる乾選手に躍動されるとなかなか難しいと思うので、そこはチームのみんなでしっかり押さえながら我々に結果をたぐり寄せたい」

28日の公開練習。乾選手を中心にキレのよいシュートを見せていました。勝つしかない戦いで、得点は絶対条件になりますが、乾選手はあくまで自然体です。

<清水エスパルス MF乾貴士選手>
「特に考えてません。別にオレがよくなくても、周りの選手が、すごく頼りになる選手いっぱいいるので。その選手たちがやってくれると思います」

一方、気になるのは守備面です。シーズンを通してゴールを守り続けたGK権田修一選手は、体調不良を理由にプレーオフ準決勝は欠場。28日の公開練習でもトレーニングに参加せず、ほかの選手たちを見守っていました。

権田選手に代わって、準決勝でクリーンシートを達成したのは、2023シーズンリーグ戦初登場の大久保択生選手。決勝では、どちらが守護神を務めるか、大きな注目ポイントです。

エスパルスの選手行きつけで、新鮮な大ぶりの刺身が自慢の静岡市内の飲食店、アスリート専用の「勝負めし」も提供していて、週末の試合に期待を寄せます。

<おさかないっぱい『福』店主 福田稔さん>
「勝つと信じているので、次の日に祝勝会をしようと思っています。やっぱり食べていただいた方が活躍すると自分もすごくうれしくなるので、みなさん今後も勝ってもらえるとうれしいです」

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