ピンチランナーは「SL」連結器が外れる事故で大井川鉄道の電気機関車「EL」が足りない! 急行列車を蒸気機関車で運行へ=静岡

静岡県島田市の大井川鉄道で11月28日、電気機関車と客車で編成された臨時列車の連結器が走行中に外れて緊急停車したトラブルで、国の運輸安全委員会は、該当車両への保全指示を出し、11月30日の時点で解除していません。

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この影響で大井川鉄道は、12月2日と3日に運行予定だった電気機関車による「EL急行」を臨時で蒸気機関車による「SL運転」に変更すると発表しました。

国の運輸安全委員会は、11月29日と30日、大井川鉄道に鉄道事故調査官を派遣し、連結器が外れるトラブルが起きた該当車両の確認や、関係者への聞き取り調査を行いました。

大井川鉄道によりますと、連結器が外れた電気機関車と客車は11月30日夕方の時点で運輸安全委員会からの「保全」の指示が解除されておらず、新金谷駅の側線に停車しています。

営業運転で使用していた電気機関車2両のうち1両が使用できないことから、12月2日と3日に運行予定だった「EL急行南アルプス2号」と「EL急行かわね路2号」について、臨時措置としてSL運転(バック走行)に変更するということです。

川根温泉笹間渡駅を始発とする「EL急行かわね路2号」については、家山駅まで電車で運行し、家山駅でSL列車に乗り換えます。

急行料金については、SLによる運転ですが、EL急行料金のまま据え置きで乗車できるということです。

「きかんしゃトーマス号」については、12月1日から予定通り運行されます。

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