化粧品事業の投資名目、組織的詐欺疑い6人再逮捕 高齢者ら600人が8億円被害か

京都府警本部

 化粧品販売事業への投資名目で高齢者らに多額の出資をさせたとされる事件で、京都府警生活保安課と下京署は11月30日、組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)の疑いで、会社役員の男性被告(56)=出資法違反の罪で起訴=ら男女6人を再逮捕した。府警は、高齢者ら約600人の被害総額が8億円に上るとみている。

 他に再逮捕されたのは、大阪府枚方市の会社社長の男性被告(57)=同罪で起訴=、福岡県新宮町の化粧品販売代理業の女性被告(78)=同=ら。

 6人の再逮捕容疑は、共謀し、2022年1月9~31日ごろ、出資者に配当できる収益を生む事業を行っていないのに、福岡県の67~75歳の男女4人に「今、契約しないと損しますよ」などとうそを言い、計900万円を振り込ませた疑い。

 府警によると、会社役員の男性被告らは2020年12月下旬から、「中国で化粧品が売れ、配当が出る」などのうたい文句で出資者を募っていたが、府警は昨年1月には事業が破綻状態に陥り、配当できなくなっていたとみている。

© 株式会社京都新聞社