LGBT運動は「過激派」 ロシア最高裁、活動禁止に

プーチン大統領(タス=共同)

 ロシア最高裁判所は30日、LGBTなど性的少数者の国際的な擁護運動に関わる人々を「過激派」と認定し、国内で禁止すると決定した。タス通信が伝えた。法務省が17日、認定を申し立てていた。保守的な傾向を強めるプーチン政権の意をくんだ判断とみられる。

 審理は非公開で行われ、法廷にLGBT擁護派の姿はなかった。ペスコフ大統領報道官は30日の判断に先立ち、記者団に「注視しておらず、コメントはない」と述べた。法務省はLGBT擁護運動について「社会的、宗教的不和を扇動する兆候がみられる」と主張していた。

 ロシアではLGBT擁護運動を「伝統的価値観を破壊する欧米の思想」とみる傾向が強い。

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