領土問題解決方針変わらず 上月駐ロ大使が離任会見

モスクワの日本大使館で記者会見する上月豊久・駐ロシア大使=30日(共同)

 【モスクワ共同】上月豊久・駐ロシア大使が30日、モスクワの日本大使館で離任を前に記者会見し、ロシアのウクライナ侵攻による日ロ関係の悪化にもかかわらず「北方領土問題を解決して平和条約を結ぶ政府の方針は変わっていない」と述べた。

 ロシアはウクライナ侵攻開始後の昨年3月、対ロ制裁に加わった日本政府の対応を非友好的として平和条約交渉を中断すると表明。日ロ間の政治対話は停滞している。

 上月氏は「今回の事態は全てロシアの侵略に起因するもので、日本側に責任を転嫁する対応は不当で受け入れられない」と指摘。交渉再開の可能性については「具体的に申し上げられる状況にはない」とした。

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