横須賀基地のPFOS流出 浄化フィルターは稼働? 市「米軍側から報告ない」

米海軍横須賀基地(資料写真)

 米海軍横須賀基地(横須賀市)の排水処理場から人体に有害な有機フッ素化合物「PFOS」「PFOA」が海に流出した問題を巡り、横須賀市議会12月定例会で30日、排水を浄化するため設置されたフィルターの稼働に関する質疑があった。市議からの「いま稼働していないのでは」との問いに市は「(問い合わせた国からは)米軍側から稼働しているかどうかについての報告はないとの説明を受けた」と答弁するにとどまり、明確な稼働の有無に触れなかった。

 上地克明市長は「仮に稼働が停止されるならば、排水処理場の水が(フッ素化合物の)暫定基準値以下であるとの確認が必要」と述べ、国や米軍側に申し入れていく姿勢を示した。

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