【東京女子】Queen of Asia王座を戴冠した上福ゆきがVIVA VANとの初V戦に向け「防衛して、もっとこのベルトの価値を上げたい」

東京女子プロレスが11月30日、東京・千代田区の神田明神文化交流会館で「東京女子プロレス誕生10周年記念興行~We are TJPW~」(12月1日、東京・後楽園ホール)に向け記者会見を行った。Queen of Asia王座を戴冠して凱旋帰国した上福ゆきがVIVA VANとの初防衛戦に向け、ベルト死守を宣言した。

11月24日、上福はシンガポールの団体SPWに参戦し、アレクシス・リーを破って同王座を奪取して日本に戻った。同26日の名古屋大会でタッグを組んだVIVAから挑戦表明を受け受諾。SPWがこれを認めたため、12・1後楽園での王座戦が決まった。VIVAは初のベトナム系米国人女子レスラーで、デビュー後、AEW、ROH、AAAなどでファイトし、6冠王にもなったことがあるベルトコレクター。

VIVAは「最初のベトナム系米国人女子プロレスラーになれたことに誇りを持っている。日本でデビューを飾りたいと前から思っていたけど、今回、私は実際にここに来て歴史をつくりにきた。素晴らしい王者であるカミフク選手に挑戦できる。そしてそのタイトルがQueen of Asiaということになり、よりよい来日経験になっている」とコメント。

上福は「私は1年くらい前から、日本以外のアジアの国に行って試合をしてきて。元々アジアのほうにもっと行ってみたいという気持ちがあったんですけど、シンガポールの団体でチャンピオンになることができて、自分がしたいこと、やってみたいことが着々と叶っていって。東京女子をもっと広めたいっていう気持ちももちろんあったから、こうやってこのベルトを持って帰ることができて。そして、とてもゴージャスで美しい、日本に初めて来たと言っているVIVAちゃんが挑戦したいって言ってくれて。とてもアジアンビューティーな試合になると思うので楽しみだし。ちゃんと防衛して、もっとこのベルトの価値を上げたいと思っています」とキッパリ。

名古屋でタッグを組んだときの印象について、VIVAは「カミフク選手にはすごくいい印象をもっていて、タッグを組んで闘ったときはすごくいいチームだったと思う。でも私はベルトコレクターで、ここに勝ちに来ている。今回もベルトをひとつ増やすだけよ」とベルト獲り宣言。上福は「化粧とかめっちゃ派手で、髪の毛も派手で、コスチュームもキラキラで。すごい横にいて気持ちいい人だなと思っていて。ただ、つけま(つけまつ毛)が長すぎるので。対戦相手としては私、よく目を潰させてもらうんですけど、つけま長すぎるので、自分の爪に引っかからないか、そこだけが心配です」と周囲を笑わせた。

元インターナショナル・プリンセス(IP)王者の上福は国内では久々のシングルでのタイトル戦になるが、「シングルの試合って、そもそもベルトがどうであろうとめっちゃ嫌いなんですよ。前回、IPのベルトを獲ったときは、自分がもっと強くならなきゃ、頑張らなきゃ、東京女子の顔にならなきゃって必死だったんですけど。今回は東京女子をもっと広めるために、フィリピン、シンガポール、マレーシアとか、プロレスがあるけど、そんなにメジャーじゃないようなところがあるって知った上で、シンガポールのベルトを巻いたので。今回のベルトに対しての考えは、もっといけてるアジアの女を主張したいのと、くすぶってる団体を引っ張ることができればいいなと思っています」と持論を展開。

東京女子の「10周年記念興行」でタイトルマッチを行うことについて、VIVAは「10周年に参加できるのはうれしいし、10年の歴史の一部になれることも誇らしい。そういう機会を与えてくれたことに感謝しているし、とても楽しみにしています」と話した。

上福は「この団体の10周年。たぶん立ち上げるときに、港区で遊んでたヤツが東京女子に入ってきて、7年続けてチャンピオンになってって、誰も想像してなかったと思う。今回は坂崎(ユカ)さんが退団して、米国に行くということで。ユカさんも、それ以外の先輩もですけど、私がデビューしてから、こんな風に一人で海外に行って、誰かと闘って、ベルトを持って帰ってきて。そしてまた新しい海外の選手を迎え入れて、防衛戦をするなんて誰も思わなかったと思うので。そういった意味では、あの日、私を見て不安に感じた関係者もみんなも、“アイツ変わったな”って思ってほしい。私以外の選手、まだ未勝利の子だったりとか、デビューしたばかりの子たちも時間をかければ、頑張れば強くなれるし、何かを背負ったり引っ張ることができる人になれるって。もちろんプロレス以外の人に当てはめても、頑張ればどうにかなるっていうところを見せられたらいいと思います」と思いを込めた。

【大会名】東京女子プロレス誕生10周年記念興行~We are TJPW~
【日時】2023年12月1日(金) 開場18:00 開始19:00
【会場】東京・後楽園ホール

【全対戦カード】

▼第一試合 20分一本勝負
長野じゅりあ&鈴木志乃&風城ハル vs 鳥喰かや&凍雅&大久保琉那

▼第二試合 20分一本勝負
ハイパーミサヲ&桐生真弥 vs 愛野ユキ&らく

▼第三試合 ねくじぇねトーナメント’23 決勝戦 20分一本勝負
HIMAWARI vs 上原わかな

▼第四試合 Queen of Asia選手権試合 30分一本勝負
<王者>上福ゆき vs VIVA VAN<挑戦者>
※第5代王者は初防衛戦。

▼セミファイナル プリンセスタッグ選手権試合 30分一本勝負
<王者組>乃蒼ヒカリ&角田奈穂 vs マックス・ジ・インペイラー&原宿ぽむ<挑戦者組>
※第14代王者組2度目の防衛戦。

▼メインイベント 10周年記念スペシャル10人タッグマッチ 60分三本勝負
山下実優&中島翔子&坂崎ユカ&辰巳リカ&瑞希 vs 渡辺未詩&荒井優希&鈴芽&宮本もか&遠藤有栖

◆大会詳細は公式サイトにて

〈写真提供:東京女子プロレス〉

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