葛飾北斎が描くほどの絶景 「関東の高野山」で紅葉見頃ピークに 足利の行道山浄因寺

崖の上に立つ茶室「清心亭」周辺を彩る紅葉=30日午前10時30分、足利市月谷町、ドローンから

 「関東の高野山」とも言われる栃木県足利市月谷町の行道山浄因寺で、紅葉が見頃のピークを迎えた。

 同寺は、浮世絵師葛飾北斎(かつしかほくさい)が「足利行道山くものかけはし」に描いたことでも知られる。

 晴れ渡った30日、365段の石段を登って境内にたどり着いた観光客は、巨岩に架かる「天高橋」や茶室「清心亭」がモミジやイチョウと共演する光景に見入っていた。さらに登った先の見晴台では、周囲の山々を染め上げる紅葉を楽しむ人の姿もみられた。

 夫婦で訪れた埼玉県行田市馬見塚、歯科医村元清信(むらもときよのぶ)さん(58)は「紅葉越しに見る清心亭などはとてもきれいだった」と話した。市観光協会によると、紅葉は今週いっぱい楽しめるという。

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