平均56歳のチアダンス 南加賀拠点チーム結成、北陸初 「いつまでも若々しく」

初舞台に向け練習に励むメンバー=小松市のこまつドーム

  ●9日横浜の大会が初舞台

 40代以上のチアダンス「シニアチア」を愛好する南加賀などの7人が30日までに、北陸三県で初めて日本シニアチア協会(東京)加盟チームを結成した。いつまでも若々しく美しい演技を披露しようと、平均年齢56.5歳のメンバーが福井や大阪からも集っている。12月9日に横浜市で開かれるシニアチア大会に初舞台として出場を予定し、はつらつとした動きと笑顔に磨きを掛けている。

 チーム結成は、協会の木村昌智子北陸支部長(42)=坂井市=が呼び掛けた。「したいこと、能美市だったら叶(かな)うかも」という市のキャッチコピーを知り、3月に市広報誌で告知して市内でシニアチア体験会を開き、参加者らからメンバーを募ってきた。

 金沢、白山、小松、能美の各市に加えて、福井、坂井、東大阪の県外各市からもメンバーが入った。世界で愛されるような魅力的な女性を表現するという意味を込め、チーム名は「ローズ」と決めた。5月から、こまつドームなどで計13回の練習を重ねてきた。

 木村支部長によると、2007年に協会が発足したころから、全国で少しずつシニアチアが広がってきた。踊りの楽しさやメンバーの団結に加え、くっきりしたメークと華やかな衣装で非日常的な気分を味わえることも魅力という。

 横浜の大会「シニアチアフェスタ2023」には、全国から22チームが出場する。仲間を求めて大阪府東大阪市からチームに加わった最高齢の会社員松茂良(まつもら)尚美さん(66)は「私と同世代の人に好きなことを年齢であきらめず、挑戦する一歩を踏み出してほしい」と話す。

 チーム最年少の公務員吉田明美さん(45)=白山市荒屋町=は「目標に向かって努力し、やり遂げる楽しさをチアダンスで表現したい」と意気込んだ。

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