光と音の演出楽しむ募金箱 砺波工高生が制作 チューリップ公園に

砺波工高生が手作りした募金箱=砺波市の砺波チューリップ公園

  ●イルミネーション協力金募る 市民参加イベントに一役

 砺波市の冬を彩る「チューリップ公園KIRAKIRAミッション2023」(富山新聞社後援)で、砺波工高生が作った募金箱が会場の砺波チューリップ公園に設置された。電子工学の知識と技能を生かし、光と音の演出を楽しめる仕掛けが施されている。光熱費や資材費が高騰する中、市民手作りのイベントの持続可能な運営に向け、多くの来場者に楽しみながら温かい善意を求めている。

 募金箱を作ったのは、砺波工高電子科3年の荒木李緒さん、宇野満夢さん、前田美裕さん、米田渉真さん、米山大輝さん。

 市のシンボルキャラクター「チューリ君」や「リップちゃん」のクリスマス仕様のぬいぐるみが入った募金箱は、来場者が協力金を入れると、センサーが反応してスプーンとフォークを持ったキャラクターがドラムを鳴らすようにアルミ製の缶などを叩いて音が出る仕掛けを楽しめる。遊技台をイメージした募金箱は、協力金を入れると、お金がパチンコ玉のように台を流れ下る仕組み。

 5人は、市民が手掛けるイルミネーションイベントに貢献しようと、課題研究として4月から募金箱の制作に着手。光と音の演出を楽しめるように、プログラミングや基盤作りに試行錯誤を重ね、工夫を凝らした募金箱を仕上げた。

 会場には協力金を入れるとアニメの声が流れる募金箱なども設置された。プリンセスチューリップらの呼び掛けに応じ、家族連れらが協力金を出し、仕掛けを楽しむ光景が広がっている。5人は「多くの方に楽しんでもらい、たくさんの協力金を入れてほしい」と語った。

  ●QR決済も可能

 市や市観光協会などのキラキラ・アップ実行委員会は、園内の写真スポットなど4カ所にQR決済でも支払うことができる運営協力金箱を設置している。

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