利用客でにぎわう駅のアイドルになった猫 ラッシュアワーのストレス緩和にひと役買っている? イギリス

駅の改札口にたたずむ猫

写真はイメージです

混雑する駅の改札口にたたずむ猫の姿が、通勤客を笑顔にしています。

ここは英国ハートフォードシャーにある「Stevenage駅」。多くの利用者が、茶トラ猫のNala(4歳)が改札ゲートの台に座っているところを写真に撮っています。

飼い主のNatasha Amblerさんが開設したFacebookのページには、この猫の写真がたくさん投稿されています。

「この猫は、通勤客で混雑する時間帯がわかっていて、朝晩その時刻に合わせて駅に出かけていきます。みんなに注目されるのが好きなのです」と彼女はいいます。

「この猫がいることで人々は心を開いてくれるので、利用者同士のコミュニティが形成できています」と話すのは、ここの駅長Shaun Smithさんです。

GPSで行く先を確認

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この猫は、駅のそばに快適な自宅があるというのに、野外で時間を過ごすことが多いのだそうです。

Nalaの冒険好きな性格のため、Natashaさんは首輪にGPSの追跡装置をつけて、愛猫がどこにいるのか確認できるようにしています。

「たいていは、駅か隣にある児童公園にいます。でもある晩はずっと映画館にいたので、友人に頼んで家に連れ帰ってもらったこともあるのです」と彼女は話します。

猫には名前と飼い主の連絡先を書いた首輪をつけています。これまで「おたくの猫が迷子になっているみたいですよ」という連絡を、1日に20回も受けたことがあるそうです。このため、首輪に別の札をつけて「この猫は迷子になっているのではありません。どうぞご心配なく」と書かざるを得なかったそうです。

コミュニティの連帯感が生まれた!

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でも外を徘徊する猫が心配にならないのでしょうか?

「いいえ。この猫はみんなに愛されているし、あちこち出かけるのを楽しんでいるのです。でも気になるのは、そのまま電車に乗って行ってしまわないか、ということですね」とNatashaさん。

Smith駅長も猫のNalaに夢中です。

「この猫のお陰で利用客は笑顔になり、お客さん同士や職員との会話も弾みます。駅職員や駅に入っている店舗も含め、みんながコミュニティの一員だという連帯感が生まれました。すばらしいことです」と彼は話してくれました。

今後も、Nalaの「出勤」は続きそうですね。

出典:Stevenage railway cat Nala 'breaks down barriers' at rush hour

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