「有料サイトに未納料金」「登録料」は詐欺! 新潟三条市の70代女性が1660万円被害・「セキュリティ協会」など名乗る男の電話で

 インターネットサイトの利用料名目などで100回以上にわたって計約1660万円をだまし取られたとして、新潟県三条市の70代女性が11月30日までに、三条署に被害を届け出た。三条署は特殊詐欺事件とみて調べている。

 三条署によると、5月31日、女性の携帯電話に「050」で始まる電話番号から着信があった。女性がかけ直すと、実在する通信サービス会社を名乗る男から「有料サイトの未納料金がある。誤って登録したことが分かれば返金するので、登録料10万円を払ってください」と言われ、ATMから振り込んだ。

 さらに「個人保護協会」や「セキュリティ協会」などを名乗る男から電話があり、ウイルス感染対策の保険料や感染被害の賠償金を請求された。女性は指示に従い、7月13日までの間、100回以上にわたって10万円程度を繰り返し振り込み、総額は約1660万円となった。

 女性の口座が犯罪に関連しているとして県外の警察の要請で凍結されたことが分かり、被害に気付いた。

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