ガザ休戦、さらに1日延長か ハマスの人質解放7日連続

11月30日、パレスチナ自治区ガザで、イスラム組織ハマスから赤十字国際委員会に引き渡される人質(ハマス軍事部門提供・ロイター=共同)

 【エルサレム共同】米紙ウォールストリート・ジャーナルは1日までに、エジプト当局者の話として、イスラエル軍とイスラム組織ハマスがパレスチナ自治区ガザでの戦闘休止をさらに1日延長することで合意したと伝えた。軍は11月30日、ハマスが拘束する人質のうち、新たに6人が解放されたと発表。先行した2人と合わせ、この日解放された人質は8人となった。仲介するカタール政府によると、これと交換でイスラエルはパレスチナ人30人を釈放した。人質解放は7日連続。

 イスラエルは休止後に戦闘を再開する構えを打ち出している。ブリンケン米国務長官は11月30日、訪問先のイスラエル・テルアビブで記者会見し、イスラエル軍がガザ南部で作戦を始める前に、民間人犠牲者を最小限にとどめる計画を実行する必要があると述べた。こうした考えでイスラエル側と一致したと説明した。

 戦闘休止を延長するには少なくともハマスが解放する人質のリストを期限内に出す必要がある。イスラエルにリストが届かなければ、戦闘休止交渉の決裂につながる恐れがある。

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