【セリエA第14節プレビュー】首位インテルがマッツァーリ・ナポリと激突

[写真:Getty Images]

代表ウィーク明けの前節、首位攻防のイタリア・ダービーが行われ、敵地で引き分けたインテルが首位をキープした。そしてマッツァーリ監督が復任したナポリは難敵アタランタを下して第2次政権初陣を勝利で飾っている。迎える第14節、首位インテル(勝ち点32)が4位ナポリ(勝ち点24)と対戦する。

インテルは前節ユベントス戦、前半のうちにFWラウタロ弾で追いつき、後半は引き分け十分といったリスクを冒さない戦いぶりで勝ち点1を持ち帰った。首位キープに成功したチームは水曜に行われたチャンピオンズリーグ(CL)ではグループステージ突破が決まっていたためベンフィカ相手に主力を温存した中、3点のビハインドから追いつくドローとした。ケガ人も出さず省エネで迎えるナポリ戦は勝利が欲しい。

対するナポリはアタランタ戦、相手のマンツーマン守備に苦戦するもケガ明けの途中出場FWオシムヘンの決勝アシストで勝ち切り、マッツァーリ監督の復任初戦を勝利で飾った。水曜に行われたCLレアル・マドリー戦では先制する展開としたが、GKメレトのミスもあって打ち負けてしまった。先発を回避したオシムヘンがインテル戦はスタメン予想となっており、主砲のゴールに期待したい。

インテル相手にFWヴラホビッチ弾で先制するも勝ち切るには至らなかった2位ユベントス(勝ち点30)は、9位モンツァ(勝ち点18)と金曜に対戦する。約3年半ぶりの首位浮上が懸かっていたインテル戦、ユベントスとしては中盤に欠場者を多数抱えていた中でのドローは悪くない結果だったと言える。とりわけ移籍後初先発で肋骨骨折のMFロカテッリの代役を務めたMFニコルッシは十分な働きを見せた。連勝は5で止まったものの、しっかりと勝ち点1を積み上げた中、昨季シーズンダブルを許した曲者モンツァを下して暫定首位に浮上し、インテルに少しでもプレッシャーをかけたい。

FWジルーを出場停止で、FWレオンを負傷で欠いた前節フィオレンティーナ戦を、DFテオ・エルナンデスのPK弾でウノゼロ勝利とした3位ミラン(勝ち点26)は10位フロジノーネ(勝ち点18)と対戦する。セリエAで5試合ぶりの白星とし、勢いを得て臨んだCLドルトムント戦だったが、1-3で敗れ自力突破の可能性が消滅した。とりわけFWジルーのPK失敗が響いてしまったが、フロジノーネ戦で挽回となるか。新たにDFチャウが負傷し、守備陣が崩壊状態だが、ピオリ監督の解任危機をチームは救えるか。

MF鎌田に先発のチャンスが与えられるも最下位サレルニターナに敗れてサッリ監督の首が近いとされる11位ラツィオ(勝ち点17)は、17位カリアリ(勝ち点10)と対戦。セリエAで3試合勝利から見放され、背水の陣で臨んだ火曜のCLセルティック戦では途中出場のエースFWインモービレのドッピエッタで勝利を収めた。サレルニターナ戦を出場停止で欠場したMFルイス・アルベルトと共にさすがのパフォーマンスを見せてチームの窮地を救った中、カリアリ戦は必勝として良い流れに乗りたい。

主将MFペッレグリーニが復帰した前節ウディネーゼ戦、終盤の2発で押し切った5位ローマ(勝ち点21)は14位サッスオーロ(勝ち点15)と対戦する。木曜に行われたヨーロッパリーグでは主力を起用して首位通過を目指したが、セルヴェットに引き分け、2位通過が濃厚となってしまった。コンディションが気がかりだが、曲者サッスオーロを下してリーグ戦連勝となるか。

◆セリエA第14節
12/1(金)
《28:45》
モンツァvsユベントス

12/2(土)
《23:00》
ジェノアvsエンポリ
《26:00》
ラツィオvsカリアリ
《28:45》
ミランvsフロジノーネ

12/3(日)
《20:30》
レッチェvsボローニャ
《23:00》
フィオレンティーナvsサレルニターナ
ウディネーゼvsヴェローナ
《26:00》
サッスオーロvsローマ
《28:45》
ナポリvsインテル

12/4(月)
《28:45》
トリノvsアタランタ

© 株式会社シーソーゲーム